お蕎麦の茎の下のほうは
   何故に赤いのか


 第15休憩室>464さんのご質問にお答えするコーナーです。
 最初はスレに貼ろうと思っていたのですが、あまりに長くなったためこちらに載せました。

 登場人物は、「おじいさん」と「おばあさん」です。
 一言で言ってしまえば、「ほんわかほのぼのホラー」です。



 おばあさんの役
 演って下さいね
  __     q__p
  )・‐・)σ   Σ|・∀・メ|9 何ですってぇ
 ノ(  (     ノ|_愛 _|
   | |        | |



   __il||li 〜†   …えっと…それでは…
  (#ヽ____ヽ     現在ご不在で拒否権のないつぶ先輩(オンナノコバージョン)と芋さんを
   人(_、_、(     キャストにしましょう…



 昔むかし、おじいさんとおばあさんが暮らす家の縁側の下から、タケノコが伸びてきました。
 おじいさんとおばあさんは、縁側の板を切って、穴を空けてあげました。

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     ///////       おじいさん      ノ,,
    ///////          ↓
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   ///////        | |ヾ|・⊇・| ヽ|・0・.|ノ ←おばあさん
   ///////      @ | | |   ノ|  |.∵::|
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   /////     ̄| .| ̄ ̄| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄
   ////     ^^^  ^^ ^^                   ^^^



 タケノコは日々ぐんぐん成長し、今度は屋根まで伸びてきました。
 おじいさんとおばあさんは、屋根の板も切って、穴を空けてあげました。

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 二人の愛情を一身に受けて育ちまくったタケノコは、とうとう先端が見えなくなりました。
 おじいさんは、タケノコの先端がどこまで行ったのか知りたくなりました。
 おじいさんは幸い足腰が丈夫なので、タケノコをよじ登っていきました。



                |  |             \ │ /
                |  |              / ̄\  サイタマー
                |  |            ─( ゚ ∀ ゚ )─
                |  |__           \_/
                | ヾ|⊇・ |          / │ \
                |へ|__|
                |  |>
                |  | "
                |  |
                |  |



 先端は月に達していて、☆の形をした“星の子”という妖精みたいなのが大勢現れて、歓待してくれました。



 _/\_プリン食べる? ☆
 \ ・‐・ /              \    ∧
  |/\| _/\_踊り見せてあげるYO  | |
       \ ・ゝ・ /           \  |Σ |__
   ☆    |/\|              \|ヽ|・⊇・|
 ☆           ☆            へ|__|
    _/\_まぁホット青汁でも飲んでけ  \>
    \ ・B・/                     \
     |/\|      ☆ _(/\)_ぎゅうひっひ \
                  \ ・∀・/          \
                   |/\|



 地上に戻ったおじいさんがその話をすると、おばあさんも月に行ってみたいと言い出しました。
 しかし、足腰が弱いおばあさんは、自力ではタケノコを登れません。
 そこで、おじいさんは、おばあさんを風呂敷に包みました。
 おじいさんは幸い歯が丈夫なので、おばあさん入り風呂敷を咥えてタケノコを登り始めました。



                |  |             \ │ /
                |  |              / ̄\  サイタマサイタマー
                |  |            ─( ゚ ∀ ゚ )─
                |  |___           \_/
                | ヾ|⊇・ |          / │ \
                |へ|_|\|
                |  |>|  \_
                |  |" |     \
                |  |  \__/
                |  |



 おじいさんは予め「到着するまでは返事ができないから話し掛けないように」とおばあさんに言ってありました。
 が、外が見られないおばあさんは、不安だし退屈だしで、ついおじいさんに質問してしまいました。



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                |  |" |     \< 月はまだかの〜? |
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                | ヾ|・⊇・| < う゛ん゛ |
                |へ|_|\|  |____|
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                |  |" |     \
                |  |  \__/
                |  |



 返事が返ってきたので安心したおばあさんは、色々質問したり期待を語ったりしました。
 その度に、おじいさんは口を閉じたまま「う゛ん゛」「う゛う゛ん゛」で答えていました。


 月に着きました。
 気が緩んだおじいさんは、月に降り立つ直前に大声で言ってしまいました。



                               ☆
                 ∧
                |  |___  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  ☆
                | ヽ|・⊇・| < 着いたぞ〜! |
 ____          |へ|_|\|  |_______|
      \ ☆      |  |>|  \_
        \       |  |  |     \
          \     |  |  \__/
            \   |  |



                               ☆
                 ∧
                |  |__               ☆
                | Σ|゜⊇゜| あ
 ____          |へ|__|
      \ ☆      |  |>  |\  |||
        \       |  |    |  \_
          \     |  |    |     \
            \   |  |    \__/



 おばあさんは、地上へ落下していきました。



   __   …ここまでだけでも悲惨過ぎるのですが、実は、この後が凄かったのです…
 ヽ(・‐・(ノ  おばあさんが落下して「どうなったか」という直截的な描写はありません…
   )   )   その代わり、二人の家の前にあるという蕎麦畑が、何の伏線もなくラストでいきなり登場します…
    | |     おばあさんが落下していった後、場面は唐突に、この蕎麦畑に切り替わるのです…



 「これ以降、蕎麦の茎の根元のほうが赤くなったのだそうな。《完》」



         …観終わった後、幼い僕は、あまりの衝撃に、心の中で
         「そんなに伸びたらもはやタケノコじゃなくて竹だもん、っていうかそんなに伸びるわけないもん」
         「生身で月まで行けるわけないもん」
         「月に生物はいないもん」
   __   「おじいさんの足腰と歯がそんなに頑丈なわけないもん」
   (;‐;(   「月から地上まで落ちたら、気流の影響で都合良く自宅の前に落ちる筈ないし、そもそも大気圏で燃え尽きるもん」
  ノ)   )ヽ 「大体、月に近いところにいたのなら、月のほうに落ちる筈だもん」
    | |    「一つの畑の獲得形質が、後世の全部の蕎麦に引き継がれるわけないもん」
         と必死に「フィクションであること」の根拠を探したのですが、
         それでもやっぱりダメでぼろぼろ泣いたものです…
         「蕎麦の茎や葉が赤い(ものがある)」ことからこの話の着想を得たのだとしたら、
         作者は天才かまたはどうかしてたかだと思います…



 《完》
 



 追記

 『まんが日本昔ばなし』で放映された際の原題は、いくら調べても分かりませんでした。
 代わりに、類似の伝承を見つけました。

 奈良新聞様 内 「奈良のおはなし」 

 負けず劣らず凄惨です。
 何が怖いって、「俎に血がついとり、末の子の姿が見えんので」が怖いです。
 余談ですが、「奈良のおはなし」は、
 ほのぼの絵柄でとてつもない話満載というギャップが魅力炸裂のコンテンツでお薦めです。
 小さいお子様を寝かしつける時のお供に、是非どうぞ。
 



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